リストラップ_フレキシブルタイプ レビュー
リストラップにこだわる方は多いのではないでしょうか。
出回っているリストラップの種類も公認品だけでたくさんありますが、SBDリストラップを選んだ理由を皆さんにお話したいと思います。
まず、ノーギアベンチプレッサー・パワーリフターの方ですが、傾向としてリストラップを選ぶ際『より硬く・太く』ということが挙げられると思います。
自分も初心者の頃からのリストラップの変遷はまさにその通りで、最強と謳われるリストラップを使用するまでに至りました。
しかしその結果、リストラップはしなくなりました。
なぜかというと、単純に邪魔になってきてしまい、硬いリストラップを着用することで自分の理想とする動きから遠ざかってしまったからです。
正直、怪我防止の観点から言えばやはりリストラップを着用したい。。。しかし動きの連動からどうしても外れてしまう。。。ジレンマでした。
そんなとき、オーストラリアでもアジア・オセアニアクラシック選手権でSBDブースがあり、このリストラップを触る機会があったのです。
即買いのつもりでしたが、お財布握って行った頃には既に完売でした。
世界的にも非常に人気の高いリストラップで、フレキシブル・スティッフタイプ共に秒殺でした。
①使用感
縁あってSBD JAPANよりリストラップを使うというチャンスを頂いて、実際に半年近く使用していますが、最初の直感通り、抜群の使用感です。
第一に、フレキシブルとはいえ引っ張りを強くすればかなりホールドします。
その引っ張りの際に、多くのリストラップはゴム感が強く、巻き終わったあと更にギューッと締め付けが増してくるのですが、SBD フレキシブルリストラップは、自分が引っ張った分以上の締め付けはほとんどありません。
引っ張ってしまえば硬くなおかつ締め付けられている感がないので、自身の望む程度の安定感は十分にありますし仮に巻いてから時間が経ってしまっても不快感がそんなにありません。
次に、このリストラップは生地のエッジが立っていないので、きつく巻いても手の甲などに無用な傷がつきづらくなっています。
女子リフターの方は特に、手が傷つきづらいのはかなりのメリットなのではないでしょうか。
男性でもリストラップの擦れによって部分的に体毛が濃くなってしまっている方も多いはず。自分もそうでしたが、結構改善されてきました。
②耐久性
耐久性ですが、ほぼ毎日巻いているとはいえまだ所詮半年ですから、これから厳しくチェックしていく必要があります。
今のところ際立ってへたっていることはないですし、今後2~3年くらいは同じリストラップでいければよいかなと思います。
③使用するタイミング
具体的な使うタイミングですが、ベンチプレスでは重量に関わらず使用します。
スピードトレーニングなどかなり軽い重量でも邪魔になりませんし、場合によっては250kg以上持つこともありますが十分な安定度です。
それからスクワットです。高重量の場合、背中から手首までを柔軟に使い、両手でもバーを押し上げる動作がありますから、リストラップをすることで効率よく押し上げが出来ます。
これもやはり従来の硬すぎるリストラップですと、バーをくぐるなどの細かい動作が妨げられますので、フレキシブルタイプのリストラップだとちょうど良いところで調整が可能になります。
自分はベンチプレスのために、スクワットでも手の感覚、押し上げる連動間を養うように心がけていますので、握り方を思い通りに出来るこのリストラップが必須です。
補助トレーニングでは、ライイングエクステンションなどのバーベル種目やダンベルを左右別々に動かすなど、『不安定な状態』がトレーニングとして必要になりますが、総じて補助種目の場合、重量は軽いです。
しかし、関節に対しては不安定なときに一番ストレスがかかりますので、リストラップをすることで怪我を防ぐことが重要です。
何度も繰り返しになりますが、フレキシブルタイプの場合がちがちに固めすぎずに手首を保護出来ますので、補助種目のような軽重量でも違和感なく使用できます。
以上のように本当に様々な重量、動作に対応してくれます。
これからパワーリフティングを始めようとする方や、いままでリストラップを使ったことがない方でも入りやすい部類の強度ですし、既存のリストラップに満足していない方は絶対的にお勧めします。
ここまでフレキシブルタイプを推してきましたが、フルギアリフターの、特に重量級の方にはスティッフタイプが対応するかと思います。
ただこのリストラップは万人受けするものではないと思います。
自分も一度使ったことがありますが、着用するのも硬くて大変ですし200kg程度の重量ではオーバースペックではないかと感じます。
ただ、超高重量の場合には保持力としては申し分ないですし、ラインナップもルールぎりぎりの1Mまでありますので手首が太い方にもちょうどよいのではと思います。
自分もこれから補助トレーニングではスティッフタイプを取り入れようと思っています。
またこちらのレビューもさせていただきます。
エルボースリーブ レビュー
自分がエルボースリーブを着用しようと思った一番の理由は、単純に未使用よりも重量が持ちやすくなるのではないか、ということです。
実際に使用した結果のレビューをさせて頂きたいと思います。
① ベンチプレスでの効果
まず、エルボースリーブを利用した際にベンチプレスの最大挙上重量が確実に向上するかというと、そうではありません。
しかし、レップを重ねると同じ回数でもより楽に感じることが出来ます。
それはなぜかというと、肘関節が抜群に安定するからで、重量の逃げがないということが理由になるかと思います。
その点から言うと、初心者の方の場合、重量をしっかりと乗せ続けられる関節の位置や向きを教えてくれるものであるというメリットがあります。
ベテランの方の場合、トレーニングによる蓄積疲労や不意な怪我の予防という点で優れているのではないでしょうか。
② 着用感
温暖な時期は、中が蒸れてしまうのは避けられないのですが、着用し続けている圧迫感や、つっぱりによる不快な点はほとんど感じられません。
サイジングが適正であれば、練習の間の数時間程度であれば着用し続けられますので、着脱の面倒はありません。
セットの最初から使った方が違和感なく装着出来ますので、長時間の使用による弊害は少ない方が良いですから、その点非常にありがたかったです。
③ 補助種目への効果
一番恩恵があったのが、ベンチプレスではなくミリタリープレス(ショルダープレス)でした。
肘の角度がしっかりとついて反発を感じることが出来ますし、ウエイトを乗せておく位置が確保されて力が逃げづらくなります。
また、上腕三頭筋の補助種目(ライイングエクステンションなど)でも怪我を防ぎつつ出力を高められるのでぜひ着用して追い込んでもらえればと思います。
④装着位置について
エルボースリーブの着用で注意したい点は、装着位置です。
肘頭がSBDの文字のあたりまでくるように装着します。
下段の写真を装着位置の参考にしてください。
右腕の装着位置:×
前腕にかかりすぎているので、更に上にたくし上げる必要があります。
左腕の装着位置:◯
この辺りの位置まで、しっかりとたくしあげます。
特に初期のころは窮屈ですので、たくし上げるのが大変かと思いますが、写真で確認して正しい装着位置で使用してください。
まだまだこれから使用を深めていって、さらに具体的かつ新しいエルボースリーブのレビューを皆さんにお届けできればと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
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■コラム執筆者
鈴木佑輔
長野県パワーリフティング協会副理事長
所属 B.A.D.
http://www.bodyartdesign.net/
ジャパンクラシックベンチプレス選手権5連覇
2010年~2015年
2014年アジア・オセアニア選手権MVP
66㎏級ベンチプレス ベスト記録 190.5㎏
日本記録・アジア記録保持
74㎏級ベンチプレス ベスト記録 212㎏
アジア記録保持