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繊細なスキル系アスリートからゴリゴリ重量級アスリートまでOK‼ 大阪市住吉区の【うめもと鍼灸整骨院】訪問記

読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

お陰様でこのコラムもついに30回目となりました。

いつもご覧頂き、またFacebookなどでもメッセージを頂き有難う御座います。

なにぶん素人の雑文ですので皆様にとって読み難く興味の薄い話題も多いかと思いますが、今後ともお付き合いの程宜しくお願い致します。

さて先月のコラムでは私の近況報告と合わせて、パワーリフティングに特化したトレーニングに入る前の段階的なプログラム例をご紹介させていただきましたが。

今回は怪我からの復活と、その後の身体のメンテナンスを継続しながら大会出場に向けてのプログラムを遂行するために不可欠な専門の高い治療家のいる治療院をご紹介させていただきたいと思います。

【うめもと鍼灸整骨院】

治療院紹介は今回で2度目でして、昨年4月末のコラムでは、埼玉県さいたま市の「まと治療院」の尾崎誠先生をご紹介させていただきました。

こちらも大変反響があったようで、後日尾崎先生から連絡があり「佐名木君のコラムを読んで来院される患者さん多いよ!結構影響力あるね!ゴッつい患者さんばっかりだけど(笑)」と言われました。

パワーリフターやボディビルダーに限らず、トレーニングやチーム練習を高いレベルで継続しているアスリートは日頃のセルフケアと合わせて、専門医のいる病院やアスリートに対応出来る治療院で定期的に状態を確認し、ちょっとした怪我や違和感が大きな問題に発展する前に解消する事が重要です。

4月のコラム以降に「佐名木は大阪に住んでいるのに毎回埼玉まで治療に行っているのか?なぜ大阪の治療院を紹介しない?」との声も頂いたので、今回は私がこちら(大阪)でお世話になっている治療院及び治療家の一人である「梅ちゃん」こと梅本尚志先生をご紹介します。

【梅ちゃんとの出会い】

それでは治療家としての梅本尚志先生(以降省略して梅ちゃん)を紹介する前に、私と彼との出会いから触れていくとしましょう。

最初に出会ったのは大阪府寝屋川市にあるZIP SPORTS CLUBというジムでした。

このジムは2003年3月にオープンした小さなジムですが、実は私が初代のチーフトレーナーでして(まだ何も決まってなくてスタッフが私一人だったから…)マシンもスタッフもジムのレイアウトも何にも決まっていない状態から約3ヶ月で一気に立ち上げた状態でした。

当時私はまだ24歳で学生ボディビルを終えて1年の充電期間を経て、新天地でガンガントレーニングしまくってボディビル界でのし上がっていこうという漠然とした野望だけが頼りの生活をしている、恐いもの知らずの若手ビルダーでした。

そんな私が指導しているジムではありましたが、オープン当初は地元大阪のボディビルダーの方々やフィットネス愛好家の方々、地元の少しヤンチャな若者たち、関連企業の方々、そして地域の高齢者など様々な方が会員になって下さり共にジムを盛り上げて下さったのですが、その中の一人が当時摂南大学柔道部のキャプテンだった梅ちゃんでした。

梅ちゃんはボディメイク目的の会員さんが多いジムの中で数少ない競技力向上目的の学生アスリートとして異彩を放つ存在でした。

普通の学生アスリートならばベンチプレスなどの上半身種目ばかり行うものですが、梅ちゃんは皆が避けるスクワット等の下半身種目や柔道に必要なチンアップやベントオーバーローイングなど背中を使った種目などバランスよくトレーニングをする、しっかりと目的を持ったトレーニングを行う学生だったと記憶しています。

【梅ちゃんとの再会】

その後私はZIP SPORTS CLUBを離れ、埼玉県や地元兵庫県で働いた後に2009年から関西大学で施設管理と体育会各クラブに対するストレングス&コンディショニング指導を行うようになります。

そして月日は流れ2012年の11月、ちょうど私がアジアクラッシックパワーに向けた調整を行っている頃に彼と再会する事になります。

当時彼は柔道整復師として勤務する傍らで鍼灸師の資格も取得するために、働きながら専門学校に通っていました。

久々に再会して話をする中で彼も将来は自分の治療院を持ち、スポーツの現場に関わりたいという希望を持っている事が分かりました。

現場の人間として彼を見た場合の長所は、彼自身も専門学校在学中も柔道の稽古とウエイトトレーニングを続け、専門学校のチームでもキャプテンを務め26歳まで現役で試合に出続ける等、非常にアスリートに近い感覚を持った状態で治療家になっているという事。

そして彼自身がウエイトトレーニングや様々なコンディショニングトレーニングを実践してきた経験を活かし、治療するだけではなく、怪我を未然に防ぐ或いは再発を予防する為の取り組みに力を入れているというところでした。

治療に来たアスリートを癒し、その場その場での治療を行うだけではなく、如何にして現場に復帰させるのか、同じ怪我を繰り返さない為にやるべき事を厳しく言えるトレーナーになれるのではないかと思いました。

そんな思いから私は2013年3月で一度関大を離れる時に、彼に硬式テニス部のトレーナー業務を託す事にしました。

当時の公式テニス部は強化部ではありませんでしたが急速に力をつけて関西を制覇し大学選手権でも個人優勝、団体は3位と徐々に結果が出てき始めたばかりで私が退く代わりに梅ちゃんの力が必要だと思ったからです。

テニスのような技術性の高い球技の場合、学生アスリートレベルでは経験年数や元々持っている才能を駆使し小手先のスキルだけである程度は勝ててしまう事から、身体を鍛え怪我を予防しメンテナンスをするという意識が乏しい場合があり当時の関大硬式テニス部も、ようやくチームとしてトレーニングに取り組み、選手達の意識も変わり始めた頃でした。

トレーナーとして選手と時間をかけて向き合う立場からも「怪我したから治してください」ではなく怪我をしない為の身体作りの重要性を伝え続けて欲しいと頼みました。

【公式テニス競技での実績】

その後、彼は期待に応え硬式テニス業界で活躍する治療家トレーナーとして成長します。

関大硬式テニス部ではインカレ女子シングル優勝、関西大学リーグ戦では男女共に優勝、全日本学生王座では男女共に3位、全日本テニス選手権男子ダブルスベスト4
等の好成績に貢献し2015年からは国体の大阪チームにも帯同し少年男子チームの準優勝に貢献しました。

また強豪校として知られる城南学園高校のトレーナーとしても全国大会団体ベスト8、ダブルスベスト4などに貢献しました。

テニスの場合は所謂オンコートの技術練習や「ふりまわし」に代表されるような技術練習を伴う体力トレーニングが多く、練習時間も非常に長い事から、なかなかラケットをオフにした状態でのトレーニングには時間を費やす事が出来ない場合が多い事いので、ウエイトトレーニングを行ったりコンディショニングトレーニングで自分の身体の状態を客観的に見つめる時間が殆ど無いのが現状です。

また多くの指導者も自身が本格的なトレーニングを経験した事が無いため、選手に正しく教える事が出来ず効果も出にくいので「やった方が良いのはわかるんだけど…なかなか取り入れられない」という場合が殆どです。

そのため若年層でも左右の筋力差がからくる姿勢の変形やテニス肘に代表されるようなオーバーユースや関節可動域の問題が原因で発症する怪我を抱えている選手が非常に多く、また多少の痛みがあってもラケットさえ振れればある程度の練習は出来てしまうので、我慢して我慢して練習し続けて、我慢できなくなった時にはもうかなり酷い状態というケースも多いのです。

トレーニングを導入する際も技術練習が非常に繊細な動きや高い精度を求められるうえに年間通して試合数が多いため、細かな技術練習に支障をきたすような思い切ったトレーニングを行う事が難しいという特徴があります。

だからこそ、テニスのような競技では早い段階から、毎日少しずつでも継続出来るような強度のプログラムを習慣化し、トレーニングを行う事自体がコンディション作りを行う為のルーティンの一部と出来るような教育を行っていくのが良いのではないかと思います。

海外ツアー等に出ると開催地によっては十分なトレーニング施設が無い場合もあるので、豪華な設備が無くても最低限の道具でどこでも継続出来るようなプログラムで身体作りを続けられるようにする事も重要です。

ウエイトトレーニングが競技力向上に直結するようなパワー系競技とはまた違った引き出しを持っていなければ技術性の高いラケット競技には対応出来ません。

そんな繊細で難しい硬式テニス業界で揉まれた事で梅ちゃんのトレーナーとしてのスキルと対応力はどんどん向上していきました。

【多種目への対応】

私が昨年春に関大に戻ってすぐに、硬式テニス部の為に大学に来ていた梅ちゃんとまた再会しました。

ちょうど私も自分自身が久々に全国規模の大会(ジャパンクラッシックマスターズ:兵庫)に参加しようと思っていたので、その為の身体のケアを彼にお願いしました。

9月の大会まで、だいたい2週に1回のペースで痛めている左肩と腰や股関節周辺を治療してもらったお陰で大きな怪我や再発も無く、苦手のエレイコでトータル630kgと、まずまずの再出発を果たす事が出来ました。

私自身の身体のケアをしてもらう中で、梅ちゃんの治療スキルの高さを体感した私は、8月の菅平合宿から関大のラグビー部の身体のケアを梅ちゃんにお願いしました。

合宿中はハードなトレーニングを行いながら中1~2日ペースで練習試合を繰り返し行うという生活が2週間も続くので、疲労や筋肉の張りを出来る限り除去しながら合宿を進めなければ当然怪我のリスクも高まりますし、途中で強度の高いトレーニングを継続する事が出来なくなり合宿の目的を果たせなくなってしまいます。

勿論普段から選手達にはセルフケアを指導していますし、学校のATルームから来て下さっているトレーナーさんも、学生トレーナー達も必死にケアをしてくれているのですが、それだけでは到底追い付かない事が予想されたのでスペシャルなケアとして梅ちゃんに来てもらいました。

その結果、ラグビー部は最小限の怪我人で効果的に合宿を進める事が出来ました。

そして梅ちゃんもメチャクチャハードなラグビー競技のトレーナー業務を経験し、テニス選手の倍近い筋肉量の選手をケアする難しさを学びました。

選手達にも好評だった梅ちゃんのスペシャルケアは合宿後も継続的にチームを支えるようになり、そのお陰もあり昨シーズンは私も思い切ってチーム全体を追い込む事が出来ました。

今後も連携してチーム強化を行っていければと思います。

【梅ちゃん鍼灸整骨院】

かなり前置きが長くなりましたが、そんな梅ちゃんの治療院を紹介いたします。

場所は長居陸上競技場からゆっくりキョロキョロ探しながら歩いて8分ぐらいでした、本気出せば5~6分かなと思います。

治療スペースには色々な治療機器がありますが

私のおススメはやはり針治療です。

傷みに弱い私でも気にならないほど上手なので助かっています。

私は症状に合わせて針に電気を流す治療もお願いしています。

これは試合直前の強度の高い練習でフォーム固めを行っている時期だと逆にほぐれ過ぎてフォームが狂ってしまう事があるので梅ちゃんとよく相談しながらお願いしています。

また元々怪我を抱えている私の左肩や腰背部・股関節周辺の可動域回復にはガビランという筋膜リリース治療が効果がありました。

試合が近くなってトレーニングの強度と頻度が高まって来ると知らず知らずのうちに可動域が狭くなり微妙にフォームが狂ってしまい関節にストレスがかかったり、ニースリーブやベルトに頼らないとトレーニングが出来なくなったりします。

自分でフォームローラーやストレッチで日々のケアを行いながらも、梅ちゃんにガビランで治療してもらうようにしています。

またソーマダインアクシーという微弱電流を用いた治療器を併用する事で、疲労の回復に役立ちました。

毎週のように強度の高い試合が続くようなスポーツをされている方には本当にお勧めです。

私には関係ありませんが、ソーマダインアクシーは美顔エステとしても活躍するそうで、こちらは奥様方に人気なんだとか…

また梅ちゃん同様に柔整師と鍼灸師の資格を持つスタッフ(奥さん)がハリウッド式美容鍼灸も行ってくれるので、スポーツ選手と一般の患者さんと上手くバランスがとれているようです。

詳しくは梅本鍼灸整骨院のHPをご覧いただくか、実際に足を運んで直接施術を受けて下さい。

学生スポーツに携わるトレーナーには必ず教育者としての立ち位置が求められます。

また治療院で地域のジュニアアスリートと向き合う時も同じです。

様々な競技現場や治療院で学び色んなカテゴリーのアスリートを診て経験してきた梅ちゃんに会えば治療だけでなく自分のコンディション管理に必要な知識も多く得られるでしょう。

勿論ゴツゴツゴリゴリの筋肉アスリートも大歓迎‼
だそうです。

皆さんも一度梅ちゃんに会いに行ってみて下さい。

コラム用メールアドレス: column@sbdapparel.jp

※どのコラム宛かを明記してください。
※お送りいただいたメールの内容は、コラムで取り上げられる事があります。

■コラム執筆者

佐名木宗貴
ベスト記録(ノーギア)
スクワット 241kg
ベンチプレス 160kg
デッドリフト 260kg

戦跡
パワーリフティング
・全日本教職員パワーリフティング選手権 90kg級 優勝
・2009~2012年 近畿パワーリフティング選手権 4連覇 75・82.5・83・90kg級4階級制覇
・ジャパンクラッシックパワーリフティング選手権大会 83kg級 準優勝
・アジアクラッシックパワーリフティング選手権大会 83kg級 優勝
・東海パワーリフティング選手権大会 93kg級 優勝

ボディビルディング
2000~2001年  関東学生ボディビル選手権 2連覇
2000年     全日本学生ボディビル選手権 3位
2011年     日本体重別ボディビル選手権70kg級 3位
2011年     関西体重別ボディビル選手権70kg級 優勝

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