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ベンチプレスのブリッジ強化のためのストレッチ方法

読者の皆様、こちらのコラムに足を運んで頂きありがとうございます。SBDコラムニストの福村彩です。

写真は昨年(2019年)スウェーデンで開催された世界クラシックパワーリフティング選手権大会での一枚です。

去年の写真を振り返っていると、今の様な行動の制限がなかったり、各国の人と実際に会って自由にコミュニケーションをとったり、今の生活とは一変しているので、見ていてとても不思議な感覚になります。

世界各国へ行ける日が来たとしたら、競技が好きという気持ちを持っている皆と共に、最高な感覚を味わえる大会をまた共有できたいいなと思います。

ベンチプレスでのポイント

アマチュアボクシングの競技をはじめた当初は全身に力が入っていて、パンチを打っても、強い人のかっこいいフォームと全く違い、動きに固さがあったりぎこちなかったり、練習を撮影した写真や動画を見てもあまり気持ちのいいものではありませんでした。

強い人を観察していると、何か理由は分からないけど、いい感じに力が抜けていて、とても動きがしなやかで、パンチが強くて重い。

そのしなやかさを出そうとすると不思議なことに、さらに固さが出てきたりするので力を入れてやってみると逆にクネクネした動きになったりして、最初のうちはやればやるほど気持ち悪さが増して自分に幻滅していたことも多々ありました。

語れるほど競技をやってきたものではありませんが、幻滅しながらも色々ボクシングの練習をやっていて私が大切だなと感じたポイントは次の3点です。

◎骨格を利用した連動性
◎点を意識する
◎筋肉の柔軟性と強さ

ボクシングのパンチでいうと、パンチを打つ腕の筋肉に力を入れるというよりかは筋肉には無駄な力はいれない感じで、当たる瞬間に筋肉の爆発力を出す様な意識でした。

肩甲骨からパンチを出す意識や、肩甲骨の可動域を使って動きにしなりを出したり、
パンチを当てる部分は拳の面というより拳の点を当ててパワーを分散させないという意識がありました。

ベンチプレスも同じ感覚があり、全身に力を入れるというよりかは重さを受ける各骨格を、面ではなく点で受け、筋肉は無駄に力を入れないで全身の筋肉をバネの様に使い、一点の場所で爆発力を発揮する意識が大切なのかなと感じています。

ボクシングもベンチプレスも異なる競技ですが、この3点は通ずる部分が大いにあると感じていて、ベンチプレスを練習するときも常にこの3点は意識して練習しようと心がけています。

ブリッジ強化ストレッチ方法

ブリッジを強化するとなると、
◎骨格を利用した連動性
◎点を意識する
◎筋肉の柔軟性と強さ

の『筋肉の柔軟性と強さ』の中で上半身の『胸郭・胸椎・肩甲骨』の柔らかさはとても重要と感じていて、ブリッジの柔らかさがある日とない日では感覚が変わってきて練習の質にも影響してくるので、常に同じ状態で出来るような準備が必要と感じています。

今回は私が実践している肩甲骨や胸椎、背骨あたりを柔らかくするストレッチ3つを紹介します。

1、肩甲骨の柔らかさを出すストレッチ

(ポイント)
・シャフトを持ち背中は猫背になる動きをし、肩甲骨をはがす感じで行います。
・シャフトを押し背中を寄せる動きをし、はがした肩甲骨を寄せる感覚で行います。
・この動作を何回か繰り返し、肩甲骨の可動域を大きくするとスムーズに動くようになります。

2、胸椎・胸郭の柔らかさを出すストレッチ

(ポイント)
・腰あたりからプルオーバーをして、身体を少しずつずらし、プルオーバーを繰り返し行っていきます。
・イメージとしては、背骨1本1本ずつ折り曲げていくようなイメージで行っていきます。

3、胸椎・胸郭の柔らかさを出すストレッチ

(ポイント)
・ストレッチポールを腰の部分に入れるというより、背中の上部に入れ胸郭を立てる意識で行います。
・胸郭を立てる意識として、顎を胸に近づけ、肩のてっぺんの点を床につける意識で行います。

こちらの画像はホームセンターなどで販売しているパイプを切ったものになりますが、自分自身に合う太さのストレッチポールなどを利用するのが良いかもしれません。

目安としてはブリッジを上記のポイントを押さえながらも肩がつくかつかない位の太さで、それを肩がくっつくように伸ばすような感覚で行いとよいです。

さいごに

まだまだブリッジも不完全ですし、探求していく部分がまだまだ多くあると感じています。
少しずつでも変化出来ればいいなと思いながら、日々トレーニングしていきたいなと思います。

◆コラム執筆者

福村 彩
埼玉県ストロングライン所属
B.T.S.L FITNESS

ベスト記録(ノーギア)
・スクワット 102.5kg
・ベンチプレス 82.5kg
・デッドリフト 137.5kg
・シングルベンチプレス 82.5kg

戦歴
【2017年】
さいたま市パワーリフティング選手権大会一般47kg級1位
ジャパンクラシックベンチプレス大会一般47kg級1位
【2018年】
ジャパンクラシックパワーリフティング大会一般47kg級2位
世界クラシックベンチプレス大会一般47kg級5位
世界クラシックパワーリフティング一般47kg級9位
【2019年】
ジャパンクラシックパワーリフティング大会一般47kg級2位
アジアパシフィック大会パワーリフティング部門一般47kg級2位
世界クラシックパワーリフティング一般47kg級9位
【2020年】
ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会一般47kg級3位

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