SBDコラムをご覧の皆様こんにちは!
ストロングマンの中嶋です!
今回はストロングマンが競技の際に身につけるサポート製品をご紹介します。
競技の奥深さを知ってもらう一つのキッカケになれば幸いです!
基本編
サポート製品に関するルール
まずストロングマン競技においては、他のストレングススポーツのように細かい決まりはほぼほぼ無く、基本的には使える物は使っていい、というスタンスです。
ただし、大会や種目によって、それぞれのサポート製品の使用可否のルールは違う場合も多いので、都度確認は必要です。
ストロングマン競技は非常にハードです。
もちろん何も身につけずに強いのもカッコイイですが、競技を快適/安全に楽しむためにサポート製品は必須と私は考えます!
まずは基本編と題して、パワーリフティング競技でも使用されるものから紹介していきます
ベルト
何よりも1番大事なサポート製品とも言えるでしょう!
種目問わず、高重量に挑む際に、ベルトのある・なしではパフォーマンスに大きな差が出るのは皆さんもご存知かと思います。
ストロングマン競技における選択肢としては主に3つあり、これらを使い分ける事もあるので、それぞれの特徴を紹介します。
ご自身の好みに合う方法で!!
①レバーベルト
もっとも固定力が強く、体幹を安定させるので、幅広い種目で使用されます。
高重量に対する安心感は圧倒的です。
基本的には使い慣れた13mm厚のレバーベルトが一本あれば安心です。
ただ、固定力が強い分テクニック的に身体の反り、丸まりが必要な、身体の前に物体を保持するタイプの種目や、ランニング系の種目では使わないこともあります。
使用種目例
ファーマーズウォーク、ヨークキャリー、デッドリフトなど
②ピンベルト
レバーベルトと同じく定番の形です。
厚みや個人の好みもありますが、固定力ではレバーよりはやや劣る感覚。
その代わりにウェストの形に合わせて着用する事が出来るので、反り、丸まりなどの動きを邪魔せず固定力を得る事ができます。
固定力と動きやすさの両立はストロングマン競技でのギアの使い方として抑えておきたいポイントですね!
また、ピンベルトであればループの部分でベルトの先端をたわませることが出来ます。
これによってログのクリーンやアトラスストーンをリフトする際にループの上に物体を載せる事により、物理的に安定させるテクニックが可能です。
(種目によってはルール上ダメな場合もあります)
ストロングマン競技には使い勝手の良いベルトの形とも言えます。
中嶋も基本的には上記の2種類を使い分けてます!
使用種目例
ログクリーンアンドプレス、アトラスストーン など
③ナイロンベルト
最後に紹介するのはナイロンベルトです。
ピンベルトよりもさらに動きやすさ、胴体の快適さを求める場合に使用されます。
一般的なベルクロ式ナイロンベルトに加えストロングマン競技においてはストロングマンベルトまたはデッドリフトベルトと呼ばれるタイプのナイロンベルトが存在します。
これらのベルトはナイロンベルトを2重あるいは3重に重ねた様な分厚い素材で出来ており、ピンベルトの項でも解説したように動きやすさ/固定力の強さの両立を求めた特殊なベルトです。
ベルクロ式や、ラチェット式の製品があります。
ナイロンなのでウェストの周りにフィットしやすく、デッドリフトやアトラスストーンなど身体を深く屈める姿勢を取る際の不快感を軽減してくれたり、同じくアトラスストーンなど身体に物体が接触する種目において起こる、ベルトの間に皮膚が挟まる(めちゃくちゃ痛いです)現象を防ぐ事が出来ます。
使用種目例
アトラスストーン、ランニング系種目、デッドリフトなど
リストラップ
続いての紹介はリストラップ。
主にオーバーヘッドプレス系種目で使用されます。
クリーン&プレス種目(特に回数)の場合はよく伸びる素材or長すぎない大きさを使うとクリーン動作の邪魔になりづらいです。
手首の更なる固定力が必要と感じた場合は硬い素材の物を使用しても良いと思います!
こちらもベルト同様、固定力と快適性を天秤にかけてチョイスする事が大事です。
使用種目例
オーバーヘッドプレス種目全般 など
ニースリーブ
こちらも定番ニースリーブ。
ストロングマン競技においては膝関節を使わない事はほとんどありません。
よって必要になる場面も多いと思います。
私の場合、デッドリフト以外のほとんどの種目では膝の安定保護の目的でニースリーブを使用してます。
特にヨークキャリー、ファーマーズウォークなどキャリー系種目を高重量で行う場合は300〜400kgという負荷で歩かなければ行けないので、膝関節への負担は絶大です。
使用種目例
ヨークキャリー、ファーマーズウォーク など
シューズ
目的によって3種類のシューズを使い分けているので、それぞれご紹介します!
①ウェイトリフティングシューズ
スクワットやウェイトリフティングをする際使用している方も多いと思いますが、ストロングマン競技では主にオーバーヘッドプレス種目、アトラスストーンで使用します。
シューズの踵が高い事によって、身体を反るポジションが求められるログクリーン&プレスやアトラスストーンを行う際に腰にかかる負担を減らし、安全で安定した動作を行う事ができます。
使用種目例
ログクリーン&プレス、アトラスストーン 等
②ソールの硬い/グリップ力のあるスニーカータイプのシューズ
足裏のフィーリング安定感を重視する場合はソールが薄いもの(クロストレーニングシューズ、ベアフット系シューズ等)、キャリー系種目での足の衝撃を緩和する事を目的とする場合は少しソール厚めのもの(ソール硬めのバスケットボールシューズ、ランニングシューズ等)をオススメします。
中嶋は後者のタイプのものを使用しています。
高重量をかけても型崩れしないかつ、適度に衝撃を吸収できる厚み硬さかつ足首を安定させるハイカットのスニーカーが個人的ベストです。
主にキャリー系種目での使用が多いですが、ウェイトリフティングシューズを履かない種目全般で使用出来ます。
またウェイトリフティングシューズを使用しない場合はこのタイプのシューズ一つあれば充分です!
基本編はここまでとなります!
次回ご紹介するサポート製品はストロングマン特有のもの達です。
高い競技レベルを求める選手や、見た目から入って気分を盛り上げたい方はぜひ知っておきたい製品をご紹介していきます!
乞うご期待!
文:中嶋健詞
Japan Strongest Unityは神奈川県横浜市を拠点に活動しています。
トレーニングを体験して見たいという方は是非一度HPやInstagramからお問い合わせ頂ければ嬉しいです。