今回はストロングマン競技特有のサポート製品についてご紹介します!
基本編に加えて、これらのサポート製品を装備するとストロングマンっぽさが増してきます!
競技者思考の方や、怪我の予防のため形からしっかり入りたい方は本コラムで取り上げたサポート製品をぜひ使ってみてください!
エルボースリーブ
まずは普段のトレーニングで使用されてる方も多いエルボースリーブです。
ストロングマンでは競技での使用が可能です。
プレス種目におけるスリーブの反発力を利用したサポートはもちろん、握力、前腕、上腕にに大きな負担のかかるタイヤフリップ、サンドバッグキャリー、ファーマーズウォークなどにおける肘、上腕二頭筋への負担の軽減の目的などでも使用されます。
また、ストロングマン競技におけるプレス動作のほとんどはクリーン(床にある状態)からスタートする為、単に固定が強すぎるだけでは物体を肩の高さまで持ってくる事が困難になる可能性もあります。
内側が5mm、外側が7mmの素材になっているため肘の屈曲動作を妨げ過ぎる事なくサポート感の得られるSBD Apparelのエルボースリーブはストロングマン競技において最適です。
使用種目例
プレス系全般、腕で物体を保持する動き全般
ネオプレーンベルト
多くのストロングマンがベルトの下にコルセットの様なものを巻いてるのを見た事がある方も多いと思います。
それがネオプレーンベルト/ソフトベルト などと呼ばれるサポート製品です。
様々な製品がありますが、一般的に5~7mm前後のネオプレーン素材(スリーブ類と同じ様な)で出来ており、単に胴体に巻きつける、あるいはさらに両脇にベロクロ式のベルトがついており強度が調整出来たり、腰部分にサポート用のプラスティック製のパネルが入っていたりします
レバーベルトなどの下にこのネオプレーンベルトを巻くことにより、更なる胴部へのサポートを得ることが出来ることに加え、分厚いベルトとオブジェクトに皮膚などが挟まれる不快感から守ってくれます
また、中には移動系の種目や身体を大きく反らせるアトラスストーンなどでは胴部の動きが硬くなる事を嫌いネオプレーンベルトのみで試技を行う事もあります。
余談ですが、個人的な体感として普段のトレーニングからネオプレーンベルトを着用しておくことによりより伸縮性のある素材に腹部全体を広げる様に押し付ける事により、腹圧を高める為の正しい呼吸が身につくと感じました。
高重量のチャレンジ以外にも様々な用途があり、ストロングマン競技に取り組むなら一本持っておくといいかなと思います。
使用種目例
ストロングマントレーニング全般
(単体での使用)アトラスストーン、サンドバッグキャリー、タイヤフリップなど
ネオプレーンパンツ(コンプレッションウェア)
ストロングマンがよく履いてる青いスパッツ、と言うと見覚えのある方も多いかもしれません。1.5mm~3mm程度のネオプレーン素材で出来たスパッツがネオプレーンパンツです。
主な目的は保温と適度な圧迫、股関節への反発力によるサポートです。
ログクリーン、アトラスストーンなど深く屈むポジションからスタートする種目においては股関節の反発力がある事がかなり助けになります。
また寒い時期の試合やトレーニングにおいては、常に大腿部を温め、適度な圧迫も加える事により筋肉系の故障のリスクを減らす事ができます。
それと合わせていわゆる一般的なコンプレッション/機能性のウェアの使用もストロングマン競技では許可されています。
私も寒い時期などは特に機能性のコンプレッションタイツを履いた上からネオプレーンパンツを履いたりしています。
安心感抜群です
これまた余談ですが、ネオプレーンのサポート製品における実績のあるリーバンド社のネオプレーンパンツが青だったのと、他社でこう言ったサポート製品のラインナップが以前はほぼ無かった為、最初に紹介したようなイメージがつくのも納得です。
今でも使用している選手は多く実を言うと私自身もリーバンドの青は持っています。
今は選択肢も増えてきて全て海外メーカーにはなりますが、写真の様に様々な製品があります。
使用種目例
ストロングマントレーニング全般
リストストラップ
トレーニングされる方のほとんどが使っているんじゃ無いかと言えるくらい有名なストラップや、パワーグリップと呼ばれる握力をサポートする製品です。
ファーマーズウォークなどストラップを使用せず握力込みで競い合う種目もある一方、デッドリフト系の種目に置いては、更なる高重量、回数にチャレンジ出来るようストラップの使用が許可されています。
特に高重量への安定性と着脱のし易さからフィギュアエイト(八の字)タイプのリストストラップが好まれている傾向です。
使用種目例
デッドリフト
グリップシャツ
ここ数年で一気に広まったサポート製品の一つです。
バックスクワットやベンチプレスなどを行う際のスリップ予防のため背中から肩に滑り止めが付いたシャツから派生し、身体の前側で物体を支える事の多いストロングマン競技用に身体前面全体にも滑り止めを施したシャツになります。
ログクリーンプレス、アトラスストーンなど設置面の大きい種目において効果は絶大で、特に軽量級の選手は、身体の大きい選手に比べ物体と身体の密着を出すのが難しい事も多く、グリップシャツを使用する事により大きな違いを生むと思います。
使用種目例
ログクリーンプレス、アトラスストーン、ヨークキャリーなど
デッドリフト/スクワットスーツ ニーラップ
パワーリフティングのフルギア部門で用いられるこれらのサポート製品もストロングマン競技で使用できます。
特にデッドリフトスーツに関しては、近年ストロングマンのデッドリフトのレコード挑戦などで用いられています。
サポート製品の中でも特に専門性の高い製品であり、私もまだまだ未開拓なので勉強していきたいと思ってます。
サイズ選びが難しそうです!
最後に
今回はストロングマン競技におけるサポート製品についての説明でしたが、いかがでしたでしょうか。
素の力を高める上でストロングマントレーニングは素晴らしい方法ではありますが、その一方で競技としてサポート製品を使いこなすというような側面もあります。
もちろんこれらはパワーリフティングで言うシングレットの様な絶対に必要なものというわけではなく、個人の戦略の一つです。
多くの場合大会側から支給されるTシャツを着用する事が義務なくらいで服装も常識の範疇であれば決まりはありません。
個人的にはサポート製品を上手く使いこなす事により、より安全かつ適切なテクニックを身につける事が出来ると思います。(ログプレスにおけるウェイトリフティングシューズ など)
ベルト、リストストラップなどと比べると情報も少なく未開拓な部分も多いサポート製品達ですが、分からない事は中嶋のInstagramページのストーリー機能内で行なっているQ&A(毎週水曜)にお気軽にご質問ください!
文:中嶋 健詞
Japan Strongest Unityは神奈川県横浜市を拠点に活動しています。
トレーニングを体験して見たいという方は是非一度HPやInstagramからお問い合わせ頂ければ嬉しいです。