今月もご覧頂きましてありがとうございます。
SBDコラムニストの栗原弘教です。
今回は、4月9日に行われた東京都パワーリフティング選手権大会の結果と、連戦のトレーニング計画について書いて行こうと思います。
<目次>
・大会結果
・連戦でのトレーニング計画について
・今後の試合予定
・まとめ
大会結果
まず今回の結果から。
という結果になりました。
3月中旬のJCPからあまり期間のない中での東京都パワーでしたが、スクワット、デッドリフト、トータルと自己ベストを更新出来た事は非常に嬉しくもあり、今後に生かせる結果となりました。
特に兼ねてより目標にしていた、「公式大会でのスクワット300kg成功」を達成することが出来たので非常に自信につながりました。
連戦でのトレーニング計画について
今回は3月13日に行われたジャパンクラシックパワーから約4週間弱といった短期間での試合でした。
どのように連戦のトレーニング計画を立てたのかを簡単にご説明しようと思います。
まず、JCP後はDeload期間を1週間程設け身体の疲労を取ります。
その後、2週間のピーキング期間を作り、1週間の最終調整期間を経て大会を迎えるといったスケジュールにしました。
1週目:Deload
2週目:ピーキング
3週目: 〃
4週目:最終調整
それぞれの週について解説していきます。
1週目:Deload
今回のDeload期間では、強度は維持しつつボリュームを減らす方法を取りました。
ピーキング前のDeloadで強度を落とすと、神経系の反応が落ちた状態でピーキングに入る事になるので、個人的にはあまりおすすめしません。
(Deloadの方法にはいくつか種類があるので、必ず上記の方法が最適という事ではありませんので、その点はよく判断した方が良いです。)
特に今回の様に短期間のピーキングになる場合は、尚更その様に言えると思います。
2〜3週目:ピーキング
私の場合、通常であればピーキング期間は4週間設けます。
ですが、今回は期間が取れないので2週間という形です。
2週間という形でのピーキングは今までに実施したことがないので、未知数ではありましたが今回は通常のピーキングブロックの後半2週分のメニューを当てはめた形で行いました。
冒頭で書いた通り、結果としては非常に良い結果に繋がりました。
この結果の大きな要因としては、JCPの直後であった事が挙げられます。
JCPで一度しっかりとピーキングが出来ていた事で、その後の短期間でも上手く出力が低下せずにもう一度ピークを作る事が出来たのだと感じます。
今後、同様に短期間での試合が続く場合に生きるデータが取れたことは一つとても良い収穫でした。6月10日に世界大会に出場しますが、その後の7月3日には国体2次予選を控えています。
ここも同様に短期間での試合となるので、同様の計画で臨もうと考えています。
今後の試合予定
今後は先にも書きましたが、南アフリカにて行われる世界クラシックパワーが6月10日(現地時間)にあります。現在ピーキングの最終期間となりますが、過去1番の仕上がりで臨めそうです。
世界の強豪の中でどこまで通用するのか、楽しみながらチャレンジしてきたいと思います。
世界の舞台でSQ300kgの成功と、トータル800kgの達成を目標に頑張ってきます。
世界大会後は国体2次予選が7月3日に行われます。
そこで予選を通過できれば、国体本戦に進めます。今年の国体は地元の栃木県開催なので、しっかりと出場権を取り本戦でも良い結果を勝ち取れる様にしたいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
コロナ禍ではありますが、各地でパワーリフティング大会が多く開催されるようになっています。
連戦になる人も多いと思い、今回私の連戦でのピーキング例を簡単ですがご紹介させて頂きました。少しでも参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
栗原 弘教
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公式大会ベスト記録(ノーギア)
105kg級
スクワット 300kg
ベンチプレス 192.5kg
デッドリフト 285kg
トータル 770kg
シングルベンチプレス 190kg
戦績
ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会 出場7回 優勝2回
ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会 出場3回 最高位 8位
2018 東京都秋季パワーリフティング選手権大会 105kg級 優勝
*スクワット265kg、トータル685kgの東京都記録樹立(当時)
2019 東京都春季パワーリフティング選手権大会 105kg級 3位
2019 いきいき茨城ゆめ国体 パワーリフティング 105kg級 4位
2021 ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会 105kg級 優勝
2021 東京都パワーリフティング選手権大会 105kg級 優勝
*スクワット280.5kg、デッドリフト275.5kg 東京都記録樹立
2021 東京都ベンチプレス選手権大会 105kg級 優勝
2022 東京都パワーリフティング選手権大会 105kg級 優勝
*スクワット300kg、デッドリフト285kg、トータル770kg 東京都記録樹立