みなさんいつもご覧いただき有り難うございます。
SBDコラムニストの佐名木宗貴です。
暑い暑いとばかり言っていた夏も残暑に差し掛かり、暑さもそろそろ峠を越えた頃かと思いますが皆さま如何お過ごしでしょうか?
私は8月の上旬に東京に出張した以外はずっと大阪にこもりっぱなしで、あまり変化のない生活を送っているのですが、この夏はボディビルやビキニフィットネスに出場する選手をサポートする事が多く、それなりに刺激的な夏を過ごす事が出来ています。
私がボディビルに出会ったのが1998年の夏前頃だったので24年が経過した事になるのですが、今思い返せばボディビルに出会った初期の頃に色んな方々に良くして頂いた事が、今の自分を作ってくれているのだなと日々振り返っているところです。
実は先日東京に出張した際に、数年ぶりに大井町のゴールドジムでトレーニングをしてきました。
この大井町のゴールドジムは私にとっては思い出深いジムでして、大学4年生の時から社会人1年目にかけての19ヶ月ほど通った古巣であります。大学生の時は神奈川県の平塚市で下宿していたのですが、午前中は大学のジムでトレーニングをして夕方から小田急線で東海大学前から相模大野まで行き、江ノ島線に乗り換え中央林間まで行って東急田園都市線に乗り換え大井町まで約1時間半かけて通っていました。小田急線で新宿まで出てJR山手線を使って品川経由で大井町に行く方が早かったと思いますが、田園都市線を使った方が圧倒的に安かったので中央林間経由で通っていたと記憶しています。
当時の大井町のゴールドジムには東京クラス別やMR東京、更には日本クラス別やMR日本まで、あらゆるレベルのコンテストに出場されている社会人の先輩方が多くトレーニングされていて、トレーニング方法や食事内容、調整法からポージングまで、沢山の選手から多くの情報を教えてもらい、実際に仕上がっていく様子を見させて頂けたことは今でも私の財産となっています。大学の先生や先輩方から教わったこと、本厚木のヘルシーハウスで教わったこと、この大井町GGで教わったこと、その後所属した大阪のB&Fで教わったこと。そして寝屋川のZIPで教わり実践したこと、若い頃に色んな人と出会って色んな場所で本当に良くして頂いたお陰で自分のボディビル哲学は練り上げられてきました。そして今、20年経ってようやくそれを自分よりも若い選手へ還元する事が出来ています。
そんな訳で今月も私がサポートする選手の結果報告からです。
【オールジャパンジュニアフィットネスチャンピオンシップス】
先月もご紹介した関西大学学生S&CのOGで今年社会人2年目からビキニフィットネスのコンテストに復帰した国田海月さんが8月7日に仙台で開催されたオールジャパンジュニアフィットネスチャンピオンシップス、ビキニフィットネスで見事に優勝を果たしました。
前回の兵庫オープンでは接戦の末に準優勝でしたが今回はさらに調整を進め、嬉しい全国大会初優勝でした。
「ここまでの取り組みの評価と今自分がどれぐらいなのかを確認するためにも出来る事は全部やり切ってチャレンジしよう」ということで、トレーニングやダイエットは勿論のこと
ポージングや衣装の着こなしまで、やれる事をすべてやって今出来るベストな状態で挑みました。
次は9月19日に神奈川県茅ケ崎市で行われるオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス2022、ビキニフィットネス158cmクラスに挑戦します。
【大阪男子ボディビル選手権大会(MR大阪)】
次に8月21日にエル大阪で開催された大阪男子ボディビル選手権大会、いわゆるMR大阪に私がポージングや調整のサポートをしている沖田選手とその後輩の加藤選手が出場し、沖田選手は4位入賞、加藤選手も初出場ながら決勝に残り8位に食い込みました。
沖田選手は昨年2位でしたので結果的には2つ順位を落としてしまいましたが、非常にハイレベルな選手が揃う中で良い戦いが出来ました。結果は残念でしたが次に繋がる経験であったと思います。次は8月28日に兵庫県神戸市で開催されるMR関西へチャレンジします。加藤選手は今年大阪クラス別でデビューしたばかりの選手ですがバキバキの仕上がりでクラス別を制し、このMR大阪も初出場ながら8位と大躍進の1年でした。このオフにバルクアップして来年は優勝争いに絡めるように頑張って欲しいと思います。
【日本クラス別選手権男子ボディビル80kg級】
同じく8月21日に福岡県北九州市にて開催された日本クラス別選手権の男子ボディビル80kg級に、同様にサポートしている村上選手が出場し見事に準優勝を果たしました。
村上選手が前回大会に出場したのは2019年に神戸で開催された日本クラス別の75kg級でしたので、ちょうど3年ぶりのコンテストで1階級上へのチャレンジという事になります。前回から期間が開いてしまったのでダイエットの感覚が戻らず、やや遅れ気味でしたが最後の1ヶ月でしっかり帳尻を合わせつつも80kg級で戦うための筋肉量を残す事に成功しました。
次は9月4日に石川県で開催されるジャパンオープンに出場します。
他にもトレーニングを指導している高校の柔道部が全国大会で大活躍してくれたり、学生S&Cが毎日放送の「せやねん」という番組のコーナーで取り上げてもらえたりと色んな事があった8月でしたが、今月のコラムはやはりボディビルコンテストにまつわる話にしたいと思います。
今シーズンもいくつかのコンテストを観戦させていただいたのですが、その中でせっかく決勝審査まで残る事が出来たのにフリーポーズのルーティンをしっかりと準備できていなかったのではないかと思える選手が何人かいました。
もちろんフリーポーズですから各自が自由な発想で表現していただいて構わないとは思うのですが「どうして良いか分からないから適当に」「苦手だから適当に」という感じではせっかく一人で舞台に立てる60秒間が勿体ないなと私は思います。
そこで今月は私の考える60秒間のフリーポージングルーティンの考え方について書いてみようと思います。
とはいえこのコラムが掲載されるのは8月末かと思いますので、もう既にボディビルのコンテストシーズンも佳境に入る頃ですので、今年はじめて大会に出場する人はもう大多数がコンテストを終えてしまっている時期でしょう。本来であればもう2ヶ月ほど早く書くべき内容ですが、来年はじめてコンテストに出場される方や今年はじめて出場したけどフリーポーズで失敗してしまった人は来年に向けての参考にしてもらえればと思います。
【曲から選ぶかポーズから選ぶか】
ボディビル競技においてフリーポーズというのは予選審査を勝ち上がり決勝審査に進んだ選手だけに許される審査で、自分で選んだ曲に合わせて60秒の間、自由に自分の身体を使い均整美をアピールできる表現の場です。
ある人は自慢のバルクを前面にアピールするようなハードロックな曲に合わせてマスキュラ―ポーズや絞る系のポーズを中心にルーティンを組み、またある人は自慢のVシェイプを際立たせるような捻る系のポーズを中心に映画のサントラやクラシックな音楽に合わせてシンメトリーの美しさをアピールするようなルーティンを組みます。
そこでこのようなルーティンを考えるにあたり大きく分けて2つのパターンが考えられます。それは先に曲を決めておいて曲の流れにあったポーズの流れを考えていくのか?それとも自分の取りたいポーズを先に幾つかピックアップしておいてそのポーズのイメージに合う曲を探すか?という2パターンです。
私がこれまでサポートしたり関わってきた選手で言うと、元々センスのある選手は、曲が流れたら特に考えなくても自然に流れに合わせて幾つかポーズが取れるような人が多いので、そういう選手は曲から選んで後から流れに合わせてポーズをあてはめていくような作業になります。
しかし残念ながらフリーポーズが苦手な人というのは曲に合わせるという事自体が苦手な場合が多く、曲を聴いてもリズムに合わせて動くという事が苦手な人がいます。
そういった場合は、選曲は後回しにして先にポーズを選んでしまうことを私はお勧めしています。そして選ぶポーズについてですが優先順位としては
「とりたいポーズ」⇒「とれるポーズ」⇒「見れるポーズ」
といった感じになります。
まず最優先は選手自身が「とりたい」と思うポーズです、そして次に「とれるポーズ」ですがこれは選手の体型によって「きまる」ポーズとも言えます。そして最後に「見れるポーズ」です。これは選手の体型的にめちゃくちゃ「きまる」わけではないけれど「そこそこ見れる」というものです。
これらを選別して繋ぎ合わせる練習をする中で
バラード系が繋がりやすいのか?
ハードロックの方が繋ぎやすいのか?
洋楽?邦楽?男声?女声?サントラ?クラシック?
などというように後から曲を絞っていきます。
そして当然ですが好きな曲とポーズをとりやすい曲は別ですし、好きなポーズと「きまる」ポーズも別です。
【ポーズから選ぶ場合の注意点】
曲のテンポにもよりますが1分間の中に組み込めるポーズ数は流れの中でプレアクションを兼ねるもの(流れの中でいったん静止して見せたりするもの)も含めて多くて20程度、少ないと10~12ぐらいです。
当然得意な人は色んな動きを曲に合わせて織り交ぜながら多くのポーズを取る事が出来ますが、苦手な人ならまずは以下の項目の中からポーズを選択してみましょう。
① 規程ポーズの中で良く見える(きまる)ポーズ
当然のことですがコンテストに出場するのであれば
フロントダブルバイセップス、フロントラットスプレッド、サイドチェスト、バックダブルバイセップス、バックラットスプレッド、サイドトライセップス、アブドミナル&サイという規定7ポーズは必ず練習すると思います。この規定7ポーズが全て得意であるというのであれば規程ポーズを中心に組み立てて行けば良いので、それ以外のポーズは3~5ポーズあれば60秒間のフリーが完成する事になります。しかし規程ポーズの中で自分があまり得意でないポーズや弱点部位を強調してしまうようなポーズがあるのであれば無理して入れる必要は無いので、その場合は規程ポーズ以外で良く見えるポーズを多く用意する事になります。
規程ポーズが多く入ったルーティンはバルク派のビルダーに多く、例えばドリアンイエーツのフリーポーズルーティンなどは、ほとんど規程ポーズをプレアクションを取りながら何周か回しているといったものでしたが、それでも一つ一つのポーズの完成度が高ければ迫力があり曲と合っていようがいまいがあまり関係はありませんでした。
② 規定7ポーズ以外のポーズ①斜めに見せるポーズ
例えば規定7ポーズのうち使えるのが4ポーズだったとすれば最低でもそれ以外で6~8ポーズは準備しなければ間が持たない可能性があります。次に用意した方が良いポーズは斜めに身体を捻る、或いは両腕を対角線上に斜めに捻るポーズです。
規程ポーズは正面と横のポーズで構成されているため大きく斜めに捻るポーズがありません。そこで視覚的な変化を与えるためにも斜めに捻るポーズを入れると見栄えが良くなります。またポーズの流れを考えるうえでも正面のポーズからサイドのポーズへ、或いはバックポーズから正面のポーズへと繋いでいく際に捻るポーズがあると足の運びなどがスムーズになり動きながらポーズをとるのが苦手な人でもぎこちなさが解消されます。
③ 規定7ポーズ以外のポーズ②上下の振り分け
次に規程ポーズに無い動きを考えた時に1ポーズぐらいはしゃがむか片膝をつく「下への動き」「下からの動き」のあるポーズを入れる方が構成の中で上下のバランスが良くなります。ただし初心者が流れの中で入れようとするとバランスを崩し途中で
曲のテンポを外してしまうというリスクがあります。そのため私は初心者の人には「下から始まる」もしくは「下で終わる」という構成をお勧めしています。これにより途中で立ったり座ったりする事でバランスを崩してわけが分からなくなり途中で頭が真っ白になるという事態を防ぎつつ、上下に動きを振り分けた構成とする事が出来ます。
また両手または片手を上に伸ばすポーズを入れる事で、規程ポーズには無い上への動きが入り縦方向に変化を与えてくれます。
④ 規程7ポーズ以外のポーズ③規程ポーズを崩したポーズ
規程7ポーズ以外を考えるのが苦手な人は規定ポーズをちょっとだけ崩したポーズを追加するという方法でもバリエーションを増やす事が可能です。
例えばサイドトライセップスの足の位置を変えるだけとか、
ダブルバイセップスの腕の角度と腰の向きを変えるだけでも、
また違ったポーズを追加できます。
⑤ 規程7ポーズ以外のポーズ④左右の振り分け
次に私が大切だと思うのは左右のバランスです。例えば規程ポーズであるサイドチェストとサイドトライセップスをフリーのルーティンに組み込むとします。しかしこの両方がステージの右側を向く方があなたにとって得意な場合はどうしてもフリーのルーティン全体の印象が右向き傾向となってしまいます。このような人の場合、私は他のポーズで左側を向くようなポーズを入れて全体の左右のバランスをとる事をお勧めしています。
⑥ 規程7ポーズ以外のポーズ⑤広げるポーズと閉じるポーズ
これはプレアクションや流れの中に用いる事が多いのですが、腕の使い方として折りたたんで閉じるポーズと大きく翼を広げるようなポーズを使い、動きに緩急をつけながら見ている人の視覚を広げていくようなイメージのポーズを入れると良いと思います。
このような点に注意しながら規程7ポーズで足りないところを補っていくとバランスの良いポージングルーティンとなると思います。
【前後のバランス】
フリーポーズはあくまでフリーなので「強みを生かし弱みは見せない」が原則です。自分の弱い部分はわざわざ見せる必要は無いので、例えばバックポーズが弱点の人の場合は全く後ろを向かずにフロントポーズとサイドポーズだけの構成でも問題ありません。純粋なバックダブルバイセップスやバックラットスプレッドを入れなくともサイドバック
などを入れる事で「こいつ背中見せへんやん」という印象を誤魔化す事は出来ると思います。ただルーティンの中に後ろを向くポーズを入れた方が流れが良くなる場合は、規程ポーズではないバックポーズで少し捻るようなポーズをサラッと入れてみると自然に前後のバランスがとれると思います。
【下半身を動かさずに複数のポーズを重ねる】
ポーズの数は増やしたいけれどなるべく足の動きは減らしたいという場合は「同じ足の位置で複数のポーズを重ねる」という方法でいくつか得意なポーズを増やしてみる事も良い方法です。
この場合はポーズを繋ぐ際に曲に合わせて腕を大きくまわすなど「手や腕は動かしているけど腰から下はあまり動いていない」というプレアクションを使うと、バランスを崩すリスクは少ないけど流れに合わせて動いている印象を与える事が出来ます。
【例:規程ポーズはあまり入れずに左右上下の振り分けを意識した場合】
ではここで例として規程ポーズはあまり入れずに左右の振り分けと上下の動きを意識した構成を一つ紹介します。
このような感じになります。
この場合の選曲ですがハードロック系は合わないのは何となくわかりますよね?
ポーズ数は11なのでスローテンポなハラード系で繋ぎを急がず1つ1つのポーズをしっかり止めてから動く構成が合うでしょう。
【注意点】
最後にいくつか苦手な人や初心者が良くやってしまう行いを挙げておきます。
①同じ方向に2回まわっちゃう。
60秒間でフロントポーズもサイドポーズもバックポーズもバランスよくとりたいのはわかるのですが、何度も何度もクルクルと回転してしまう人がいます。
ゲストポーズならまだしも1分間で同じ方向に2度も回転するのは「フィギュアスケートかい」と大阪なら突っ込まれてしまいます。
ただし左向きにまわって右のサイドポーズまできたものを、今度は右回りで左のサイドポーズやフロントポーズに戻るのであればそんなにくるくる回ってる感は無いので、先にも記した通り左右のバランスを意識しながら一回転するのは1回だけに留めるように作っていきましょう。
②指めっちゃ「ピーン」ってなってる
片手を上にあげるポーズは指を奇麗に開くと「野球のボールを握る感じ」非常にクラシカルに「きまる」ポーズですが、
これが力が入り過ぎて指がめっちゃ「ピーン」ってなってしまうとそれは完全に「ちょき」や「パ~」です。
よくポージングでは「指先まで集中しろ」というかも知れませんが、フリーポーズで「きまる」ポーズでは逆に指先は少し遊ばせる事も大切です。
③表情と曲が合ってない
これもよくあることですが曲がめちゃくちゃハードロックなのにポーズをとっている本人が控え目で表情が大人しいと曲と表情が合っていなくて変な感じです。逆も然りでゆっくりで美しいバラードなのにサビでもないところで力いっぱいの表情でマスキュラ―をとるとなんか変な感じです。フリーポーズは曲が身体を引き立てるものですが、曲と身体が作り出した雰囲気と顔の表情が一致していないと不完全なものになります。
④ポーズと目線が合ってない
私はフリーポーズでは特に目線をどこに持っていきどう動かすのかが、そのポーズの完成度を高め次のポーズへの繋がりを作るために重要なポイントだと思っています。例えばフロントのラットスプレッドが表現する世界観も、顔が正面を向いて「カッ」っと目を見開いたラットスプレッドと目線を斜め下に向けてどこか寂し気な表情でとるラットスプレッドでは全く違いますので組み込む用途が変わります。
ハードロックで「どうや!」と見せるラットスプレッドなら前者が向いているし、バラードでしっとり酔わせたいのであれば後者でしょう。
目線の動きもそのポーズと曲でどのような世界を作り上げたいかで変わるという事です。
⑤必ずマスキュラーポーズで終わらなければならないと思っている
これはプロボディビルダーの真似をしている人に多いのですがマスキュラ―ポーズを入れる事はマストではありません。そりゃ誰だってロニーコールマンやケビンレブローニのように最後はマスキュラ―で会場を沸かせたいでしょう。しかし最後が盛り上がらない曲を選んでいるのに無理にマスキュラ―で締めようとしたり、マスキュラ―ポーズが得意でないのに無理してとろうとする人がたまにいます。マスキュラ―ポーズは無理にルーティンに入れる必要はありませんし、最後に必ず入れなければならないものでもありません。
⑥ウケ狙いだけでは審査員に失礼
フリーポーズは自由に表現して良い場だと言いましたが競技会として採点して下さる審査員の先生方がいる以上は、いわゆる「ウケ狙い」のような選曲とルーティンは私はあまり好ましいと思っていません。
と言うよりは本当にウケを狙おうと思うなら相当ポージングが上手くないと無理だと思っています。
本当にウケるポージングとは「面白い!でも上手い!」「なんでこの曲選んだの?でもなんか妙に合ってる!」と60秒間笑いながらも引き込まれてしまうポージングです。
変な曲を選ぶだけ選んでおいて見ている人が恥ずかしくなるような下手糞なポーズをとっているなら、それは「笑わせている」のではなく「笑われている」だけです。
そしてそんなものにも点数をつけなくてはいけないので60秒間見させられる審査員はたまったもんじゃないです。あなたを応援に来ている客席の一角だけにはウケるかも知れませんが他の人はあくびをしています。
【まとめ】
今月も文章が長くなり大変申し訳ございませんが、これでも全く書ききれないほどポージングは奥深く、語りだすと止まらないボディビルの醍醐味とも言えます。
もちろん自分の個性を表現する場ですので自由に1分間を使っていただいて全く問題は無いのですが、練習をしてきたかどうかぐらいは審査員にも観客にも必ず伝わります。
「あぁこの人はフリー苦手なんだろうな、でも一応ちゃんと準備してきたんだな」「おっ!しっかり練習してきてるな」「去年より上手くなったな」、そう思ってもらえる程度は対策をした方が良いと思います。
最近はフィジークの方が流行っているのでボディビルよりも出場者が圧倒的に多いと思いますがボディビルにあってフィジークに無いもの、それがフリーポーズです。
ステージ上には自分1人だけ。会場中が静寂に包まれたなかで自分が選んだ曲に合わせて自由に自己を表現する。この60秒間は本当に素晴らしいものです。
今月も長文を読んでいただき有難う御座いました。
次のコンテストで60秒間を終えた瞬間、あなたの身体が盛大な拍手に包まれていますように。
文:佐名木宗貴
ベスト記録(ノーギア)
スクワット 245kg
ベンチプレス 160kg
デッドリフト 260kg
戦績
パワーリフティング
・全日本教職員パワーリフティング選手権 90kg級 優勝
・2009~2012年 近畿パワーリフティング選手権 4連覇 75・82.5・83・90kg級4階級制覇
・ジャパンクラッシックパワーリフティング選手権大会 83kg級 準優勝
・アジアクラッシックパワーリフティング選手権大会 83kg級 優勝
・東海パワーリフティング選手権大会 93kg級 優勝
・世界クラシックパワーリフティング選手権大会マスターズ1-83kg級 5位
・ジャパンクラシックマスターズパワーリフティング選手権大会83kg級 優勝
・香港国際クラシックパワーリフティング選手権大会マスターズ1 83kg級 優勝
・世界クラシックパワーリフティング選手権大会マスターズ1 93kg級 6位
ボディビルディング
2000~2001年 関東学生ボディビル選手権 2連覇
2000年 全日本学生ボディビル選手権 3位
2011年 日本体重別ボディビル選手権70kg級 3位
2011年 関西体重別ボディビル選手権70kg級 優勝
指導歴
・ZIP スポーツクラブ チーフトレーナー
・正智深谷高校ラグビー部 S&Cコーチ
・埼玉工業大学ラグビー部 S&Cコーチ
・正智深谷高校女子バレーボール部 S&Cコーチ
・正智深谷高校男子バレーボール部 S&Cコーチ
・トヨタ自動車ラグビー部 S&Cコーチ
・関西大学体育会 S&Cコーディネーター
資格
・日本トレーニング指導者協会認定 特別上級トレーニング指導者
・NSCA認定 CSCS
・日本パワーリフティング協会公認2級審判員