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【第22回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会 一般部門 各階級予想!】

開催まで早いもので2週間を切りました第22回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会(以下JCP)。

皆様、ピーキングの進捗具合はいかがでしょうか。

今回SBDブログを執筆させていただきます、東京都ノーリミッツ所属・93キロ級の風張です。

ハリーと言う名前の方が皆様に馴染みがあるかもしれませんね。
今回は皆様お待ちかね、JCPのエントリーが出ましたので一般男子の各階級の予想をさせていただきます

【59キロ級】

昨年大会は蛯原選手がトータル560キロで優勝。2位が全日本パワーで優勝もしている青山学院大学の佐竹選手がトータル550キロで2位でした。

また、昨年は佐竹選手がジュニアカテゴリーのエントリーでしたが、一般組との同時セッションでは無く、一般組が後に試技が出来るというスケジュールであった為に佐竹選手にとっては不利な環境でした。

しかし、今回の59キロ級はジュニア・一般が同セッションです。

今年も記録が拮抗したこの2選手の優勝争いになると思われます。

この2選手を追いかけるのがパワーハウスの竹花選手。

私と同じパワーラインを設置したホームジム仲間として、頑張って欲しいところです。

【66キロ級】

絶対王者の井上選手の一人旅です。

昨年は驚きのフォーミュラ500オーバーのトータル645キロで2位に70キロの差を付けてその強さを見せつけました

ちなみにフォーミュラ500は、93キロ級で言うとトータル800キロに相当しますので、いかに井上選手が強いかがご理解いただけるかと思います。

2位は青山学院大学の木内選手ではないでしょうか。

佐竹選手同様に学生ながら全日本パワーを優勝しています。

以前、児玉大紀選手と中華料理を食べる機会があり、その際に児玉大紀選手は木内選手をこのように評価していました。

『木内はな、オーラがあるんや!非常に落ち着いていて強いで!』

メキメキと記録を伸ばしている木内選手がどこまで井上選手に迫れるか、オーラのある試技に注目です。

【74キロ級】

66キロ級同様に比嘉選手の一人旅になるでしょう。

2017年世界クラシックパワーでは堂々4位。

昨年のJCPではフォーミュラ523で日本歴代1位の数値です。

地元沖縄開催なのでどこまで記録を伸ばしてくるかが大注目です。

今までは沖縄所属の選手は長距離の移動を強いられていましたが、今回はその移動が無いのでコンディション的にも非常に良い状態で試技が出来ます。

自身が保持しているスクワット世界記録270キロを超えてくるのか、トータルをどこまで伸ばしてくるのか目が離せません。

比嘉選手を除いた昨年上位陣の3名が83キロ級に階級を上げ、1名が66キロ級に階級を落としてきたので、多くの選手に表彰台のチャンスが舞い込んでいます。

【83キロ級】

激戦階級の1つです。

昨年の優勝・福島選手は残念ながらエントリー無し。

2位の横田選手は例年通りのエントリー。

3位の信田選手が93キロ級に上げましたが、新たな選手の参戦で層が更に厚くなりました。

今回優勝争いに加わるのは昨年74キロ級の上位にいた3名です。

まず1人目は伊勢崎選手。

昨年の74キロ級では640キロで2位でした。

2017年秋の東京パワーでは数年ぶりの83キロ級にエントリーで、取りこぼしが数本ありながらもトータル685キロを記録しています。

2人目が大島選手。

昨年の74キロ級では615キロで5位でした。

同年の国体では83キロ級で参戦し、トータル670キロと大きく記録を伸ばして優勝しています。

しかもスクワットは日本記録になる256キロに挑戦する程にパワーアップ。

減量があまり無いと思われる83キロ級での高いパフォーマンスを期待したいです。

3人目がデヴィン・マクドナルド選手。

私と同じノーリミッツ所属です。

昨年の74キロ級では620キロで4位でした。

元々、74キロ級とは思えない腕の太さを誇っており、83キロ級に上げた事で更に身体が大きくなっております。

先日お会いした際にはあまり調子が良くないという本人コメントがありましたが、何とか頑張って貰いたいところです。

更に74キロ級国体チャンピオンの松尾選手も83キロ級に階級を上げてきました。

国体での記録は632.5キロでしたが、秋の神奈川パワーでは83キロ級で675キロ。

今回のエントリー記録2位の選手です。

優勝争いは順当に記録が高い伊勢崎選手、松尾選手、大島選手の戦いになるでしょう。

個人的には伊勢崎選手の力が一つ抜けている感じはありますので、優勝候補筆頭として名前を上げさせていただきます。

【93キロ級】

私がエントリーする階級です。

勿論私の優勝という事でこれ以上書く事はございません。

というのは冗談でして今年も非常に激戦が予想されます。

昨年は全日本パワーリフティング選手権でも優勝経験のあるレジェンド・宇佐美選手が一般の舞台に数年ぶりに戻ってきて、いきなり優勝するという快挙を成し遂げました。

その際の順位は以下の通り

①宇佐美選手・705キロ(体重差優勝)

②私・705キロ

③落合選手・702.5キロ

④西川選手・700キロ

ご覧の通り凄まじい激戦だった訳ですが、この4人の中では西川選手を除いて引き続きエントリー。

更に新たな競合が加わって83キロ級同様に予想が難しい階級になりました。

この中に加わるメンバーとしては、パワーハウスの久保選手。

練習量が記録に直結する代表的な選手なので、2017年秋の東京パワーではスクワット260キロ・トータル645キロと久保選手としては控え目ですが、インスタグラムを見るとスクワット280キロまで数字を戻しています。

2016年のJCPではトータル707.5キロまで記録してますので、優勝争いに加わってくる事が予想されます。

久保選手と私の直接対決の戦績は4戦2勝2敗なので、お互いにとって勝ち越しを掛けた戦いになります。

次に京都学園大学のジュニア・古川選手。

93キロ級で最も成長率の高い選手で今大会のダークホースです。

昨年のJCPではトータル680キロで上位には食い込めなかったのですが、その後の大会ではトータル710キロを記録。

さすがジュニアの成長速度は早く、私が最も恐れている選手です。

しかし、今回の93キロ級はジュニアの選手が一般より先に試技を行いますので、古川選手にとっては不利な試合展開になるでしょう。

デッドリフトでは一般組が彼の記録に被せていく光景が目に浮かびます。

そして最後に信田選手。

2017年秋の東京パワーではトータル日本記録タイの717.5キロを記録。

上位陣のエントリー記録が軒並み700~710キロの93キロの中では、頭ひとつ抜けた力を保持しています。

エントリー記録1位なので当然今大会の優勝候補筆頭です。

とは言ってもここまで記録が近いメンバーが6名もいますので、確実に成功試技を積み重ねた選手が優勝する事になるでしょう。

【105キロ級】

今年も武田選手の一人旅です。

昨年大会ではスクワット・デッドリフト・トータルで日本記録を更新しました。

驚くべきは武田選手レベルになると年間で記録を2.5キロでも伸ばす事ですら困難になってきますが、そんな中でも一気にトータル自己ベストを20キロ以上も更新してきましたので、それを見た私は非常に驚いたのを覚えております。

昨年秋に開催されたジャパンクラシックベンチではオフ期の練習の一環として120キロ級にエントリーし220キロで優勝しています。

このベンチプレスも含めて更に記録を伸ばしてくるか注目です。

【120キロ級】

阪田選手の一人旅になるでしょう。

昨年大会ではトータル702.5キロで優勝をしましたが、その後の地方大会ではトータル761キロに大幅記録アップ。

阪田選手のトレーニング内容はまさに狂気に満ち溢れており、連日の高重量スクワットやデッドリフトは当たり前。

痛みがあっても関係ない。とにかく圧倒的な気迫を感じる事が出来ます。

今大会に向けて阪田選手としては非常に強い想いを抱いて挑まれるようで、どれ程の記録を叩き出すのか注目です。

ちなみに昨年大会で私と阪田選手は偶然にもパーカーが被るという奇跡が発生。

今年も目印として着て行こうか迷うところです。

【120キロ級超】

ノーリミッツの齋藤選手の一人旅。

トータル700キロを彼だけオーバーするという試合展開になるのではないでしょうか。

彼は同じジム所属なのでよく遭遇しますが、なかなかに肝が据わっています。

全く英語が話せないのに単身スウェーデンに乗り込みホームステイのような事をしてます。

日本の重量級はどうしても他の軽量級や中量級と比べると、記録的に元気が無い事が多いので、1人でも多くトータル700キロオーバーを達成して日本のパワー界が盛り上げる事を祈っております。

【女子の注目選手】

女子一般52キロ級の不動のチャンピオン・可児理恵選手の愛娘である中学生の遥選手。

中学生ながら一般47キロ級ではエントリー記録1位。

今年の1月には長野県白馬村で開催された大会に出場してますが、スクワット90キロ、ベンチプレス55キロ、デッドリフト120キロ、トータル265キロと非常に強いです。

それもそのはず、遥選手はウエイトリフティングでオリンピックを本気で目指している選手であり、毎日かなりハードな練習と徹底した食事管理を行っています。

スナッチは練習ですが63キロ(中学生日本記録)を直近で挙げています。

中学生が一般の全国規模の大会で優勝すれば史上最年少での優勝記録ですので、どのような結果になるか非常に楽しみです。

【最後に】

間もなく開催されるジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会

ノーギアパワーリフティングは非常に大きな盛り上がりを見せており、沖縄という移動が不便な場所ながら過去最多の参加人数となりました。

私は今大会で9大会連続での出場で年々大会規模が大きくなっておりますが、当時はこんなにもノーギアが盛り上がるとは誰も思ってはいませんでした。

 

昔から関わってきた者としては非常に嬉しさを感じます。

それでは、大会までの残り期間は怪我や体調管理には気を付けて、1人でも多くの方が良い結果で大会を終えられる事をお祈りしております。

■コラム執筆者

風張透(通称ハリー)

ベスト記録(ノーギア)

スクワット255㎏

ベンチプレス197.5㎏

デッドリフト275㎏

トータル710㎏

ベスト記録(フルギア)

スクワット337.5㎏

ベンチプレス240㎏

デッドリフト290㎏

トータル845㎏

戦績

2014年ジャパンクラシックパワーリフティング93㎏級優勝

ジャパンクラシックパワーリフティング選手権準優勝5回

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